嘘八百

国擬人化っぽいものを置いてあります。「始めに」は必読。

日常

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前の晩、6万円(銀行からおろしたて)入りのヴィトン財布を落とした。
もう絶対もどって来ないと持って、カード会社へ連絡したりして
「今月どーやって暮らそう‥」と暗くなってたら警察から連絡が。
朝早く、新聞配達の青年が見つけて交番へ届けれくれたらしい。
上京したてで仕送りと新聞配達でがんばってる大学生だった。
お礼(現金)は受け取ってもらえず、せめてと菓子折を渡すと
「当然のこと、しただけですから‥‥」
青年の言葉に、ああ、世の中捨てたもんじゃないなぁと‥‥



今日、コンビニに行った時のこと、
自転車に乗れるようになったばかりらしき小学校低学年の男の子と父親がいた。
子供が自転車で、父親はジョギングで、道を走る時の注意事項を教えていたようだ。
コンビニの帰り、子供は道端の塀にこするようにぶつかって倒れていた。
その時、ゆっくり近寄るお父さんの言葉が、なかなか良かったんだ。
最初が「塀は壊れてないか?余所様の塀は大丈夫か?」
で、
「んなものは、唾でもつけとけば、じきに直る」
ときて
「ちゃんと前を見ないといかんだろうがっ。小さい子がいたらどうなったと思う」
ときたんだ。最後に
「車が来ていたら、どうなったと思う。お前にも車の人にも大変なんだぞ」
「道に出るのは、まだまだ練習してから」
だった。
なんだか、微笑ましかった。
こんな話でも良かったかな?



192 名前: おさかなくわえた名無しさん 投稿日: 2001/05/27(日) 23:10

>>191
良い話です。特に”余所様の塀”と言うところが。
日本人の美徳を感じました。
”どうなったと思う”と想像力を育てるのって大事ですよね。




もう何年も前になるんだけど、駅から離れた交通の便が悪い
病院に行く用事があったんだけど、道がわからないので
高校生の女の子に道を尋ねました。その子は笑顔で
「それならうちの近くなので案内しますよ」と言ってくれました。
しばらくいっしょに歩いていたんだけど、途中から天気が
悪くなって、雨が降り出してしまったんです。
予想していなかった出来事なので、誰も傘を持っていませんでした。
「おばちゃんたち、足が遅いから先に行っていいよ。」というと
その子はぺこっと頭を下げて、病院までの道筋を説明すると
走って帰ってしまいました。

途中で運良くタクシーを拾い、病院まで行ってもらうと(あっと言う間でした)
さっきの女の子が傘もささずに自転車で走り回ってる姿をみつけました。
雷が怖かったみたいで、半分泣きながらも私たちのことが心配で
豪雨の中走り回っていたようです。自分はびしょぬれなのに
傘を2本持っていたので、多分私たちのために持ってきてくれたのでしょう。
私たちがタクシーに乗っている姿を見ると、笑ってまたぺこっと頭を下げて
帰ってしまいましたが、とても嬉しかった出来事でした。




電車に乗っていたとき、急に貧血になって足から力が抜けてしまった。
車内は満員だったのに「あなた、大丈夫!」っていろんな人の声が遠くでする。
「ここ、よかったらどうぞ」って席を譲ってもらったがそれでも全身が寒い。
「顔色、悪いよ」「次の駅で降ろそう」と周りがざわざわしてるのはわかる。
やっとの思いで駅のホームに担ぎ出されてベンチまで運んでもらった。
「ボク、駅員、呼んできます」「彼女の荷物はこれとこれです」と誰かの声がする。
女性の声で「スカート、おさえてるから大丈夫よ、楽にして」といわれてホッとした。
担架に乗せられて駅員室まで運ばれて救急車のご厄介。
意識は朦朧としてたけどたくさんの人が心配してくれたのはよくわかった。
朝の通勤時だったのに親切にしてもらって本当に嬉しかった。



私は駅の改札外で人を待っていました。
ホームから降りてくる大勢の人込みの中、
1歳半くらいの子供を胸に抱っこした上に、
赤ちゃんが乗ったベビーカーを抱えた若いお母さんがヨタヨタと降りてきました。
(あの人込みの中、ヨチヨチ歩きの子を歩かせるわけにはいかないけれど、
更に赤ちゃんが乗ったベビーカーとは、大変そうでした)
階段の上の方での携帯電話が終わったサラリーマンのおっちゃんが
駆け下りてきて、改札を出ようとしてモタモタしていたお母さんを
横からスッと追い抜いて先にサッサと改札を通っていきました。
おっちゃんの両手には、大きな鞄とふくらんだ紙袋がありました。
赤ちゃんに当たらなくて良かった、と思いました。
お母さんは人込みがなくなったので、ゆっくりと改札を通りました。
しかし、目の前には、登りの階段がありました。
私が手伝おうか、どうしようか迷っていると、
何故かさっきのおっちゃんが戻ってきていて「手伝いましょう」と
言っていました。
お母さんが遠慮していると、通りがかった高校生の一団が何も言わずに
ピューッとベビーカーを上に持って上がって、
お母さんが上がってくるのを照れくさそうに待っていました。

うまく書けないんですが、「おおっ」と思ったできごとでした。




数年前。雨の中、学校帰りのバスを待っていた。
濡れながらぼんやりとバスを待っていたのだが
ふと気付くと隣にいた人(多分上の学年の女の人)が並んで傘を差しかけてくれていた。
あっという間にバスは来て、私は顔さえ見られないままバスに乗り込んだ。
その人は一言も発しなかったし、こちらを見ることもなかった。
そのさりげなさにやさしさを感じた。きちんと御礼を言いたかった。



デパートの前で待ち合わせしていた時、一人の人がいきなりしゃがんで何かを探し出した。
落したものはコンタクト。
気がつくと事情を察した彼女の周りの人が一斉に地面を探し出した。
やがてコンタクトは見つかり、あっという間に人の数は減った。
10分ほどの不思議な無言劇みたいだった。
(台詞は最後の、あった。ありがとうございますだけ)




通勤で電車を利用しないけど、私用でたまに電車を利用したときは
周囲に老人が立っていると、席を譲るようにしている。
一昨年の花見の帰り、すっかり寝入った三歳の息子を抱っこして
電車に乗りました。
歩きつかれたのと、それまで子供を抱っこしていたのとで、電車に乗った時点で
疲労の極致。すし詰めではないが、空いている座席は見当たらない。
電車に乗るまでは家内と交互に抱っこしていたが、車内で抱きかえると
迷惑になるかなと言うぐらいには混雑している。
下車する駅に着くまでの三十分は抱き続けか、かなりの地獄だなと
息子を抱えたまま悲痛な顔になると、目の前に座っていた老人が立ち上がり
「座りなさい。ほら、ここ、ここ」と席を譲ってくれた。
「いえいえ、平気です。そんなわけにはいきません」と、やせ我慢しようとしたら
「覚えてないんだね。あんた、以前、私に席を譲ってくれたじゃないか」と、
「助かります」と、家内に子供を抱かせて座らせた。
情けは人のためならずと、ちょっと涙が出そうになった。
お爺さん、ありがとうね。




>>839書いたものですが、忘れていた話をもう一つ。

電車で降り遅れたおばさんの荷物がドアに挟まった。
ホームから引っ張ってバッグは取れたが
ビニール袋に入った大き目の箱は車内に残ってドアに挟まれたまま発車。
おばさんは笑いながら「中の方もらってくださいーーー」と叫んでいる。

ドアの前にいた私はとりあえず荷物をドアから外した。
中身はなんと誕生日のデコレーションケーキ。
同じ車両にまじめそうな私立の女子中学生数人乗っていたが
みな私がもらっていいんじゃないかと言ってくれた。

「前の駅に戻って届けようかと思うが用事があって時間がないし
 かといって一人暮らしの私は食べ切れないから、
 貴方たちみんなでもらってくれる?」と中学生グループに差し出した。

中学生たちは受け取ったものの、相談して二人の女の子が立ち上がり
時間が大丈夫な子が次の駅で戻って届けると言う。
都内のJRで電車は5分に1本は来るし、きっともういないと思うので
「ケーキも崩れてるのわかってると思うからもういないかもしれないよ」と言ったが
「もしかしたらと言うこともあるから、一応行ってみます。
 定期が利くから駅前のケーキ屋とか探してみて、
 見つからなかったらその時はいただきますから。」
と言うと電車を降りて走って向かい側の電車に乗り込んでいった。

残った女の子たちは「会えるといいねー。」「子供の誕生日かな」
などとやさしい気遣いが感じられる会話で盛り上がっている。
他に客は少なく人の目がほとんどないのに
行動を起こした子と会える事に期待する残った子に感激。
あの子達は、おばさんが見つからなくて大きなケーキをもらえるよりも
手渡せた方がずっとうれしいんだろうな。



大学時代に交通警備のバイトをしていたときのこと。
その日は真冬なのに外で一晩中ぼうっと立っているという仕事だった。
疲れがピークに達しそして寒さもピークに達した早朝のこと。
犬を連れたお姉さんがとおりかかった。
「おはようございます。ごくろうさまです」
その一言で一気に気分が明るくなった。
しばらくしてお姉さんが温かいコーヒーを買ってきてくれた。
なぜか泣きそうになった。疲れがピークに達しているときの親切はまじで効きすぎる。




――――――――――――――――――



会社辞めて半年間プーしてたころ、冬の北海道を今は無き周遊券でぶらついてた。

東京ではサクラの便りが聞こえたとニュースがながれていた。
「潮時かな・・・」そう思いかけたころ乗った今は亡きあるローカル線。

終点到着間近車内放送が「本日は国鉄○○線ご利用ありがとうございました・・・
本日をもちまして日本国有鉄道は解体され明日よりJRとして生まれ変わります・・・」
そうか、今日で国鉄は最期なんだ、と思っていると
車内放送は続けて「私も本日の乗務が最後の乗務になります、最後の乗務が無事終えられ
たのも皆様のおかげでございます・・・重ねて御礼致します・・・本日もご乗車・・・」
涙が出てきた、車内に拍手がおこった、
忘れられない87年3月31日




4月から大学生です。
でも、前期で第一志望を落ちてしまって、後期試験で第二志望の大学に行くことになりました。
今日は手続きがあって、電車で甲府まで行きました。

家を朝6時過ぎに出て、最寄りの駅に思ったより早く着いてしまって、ホームに行ったらもう電車がホームに止まって発車を待っていました。
電車に乗って待っていたら車掌さんがいたので、「この電車八王子行きますか?」と聞いたら親切に教えてくれた。
で、「朝早いねぇ。八王子に遊びにでも行くんかい?」と聞いてきたので「いえ、今年から大学に入るんで、甲府まで行って手続きしてくるんですよ」
と言ったら、「おぉ、それはそれはおめでとうございます!」と言ってくれた。

発車まで時間があったので話はすすんで、私は第一志望に落ちたことがひっかかっていて「でも行きたい大学があったんですよ。。。」と言ったら、その車掌さん。
「うーん。でもその大学に行くことになったのも運命だいねぇ♪
第一志望じゃなくても、あなたが選んで受けたんじゃないんかい?
あぁあの大学行きたかったなぁ。。。って大学生活を始めるよりも、これも運命だから4年間を楽しむぞ!って思って行った方が、卒業する時に「4年間本当によかったなぁ。」と思えるよ!
そんで4年たったら、ひとまわり成長してまたこっちに帰っておいで」と言ってくれた。

八高線の車掌さん。
あなたのおかげで、胸を張って入学式に行けそうです。




電車好きの二歳の息子を連れ、
農道の踏み切りの近くに、電車を見に行きました。
貨物電車が通った時、小さく警笛を鳴らし、
運転手さんが窓から片手を出し、振ってくれました。
本当に嬉しかった。
一人じゃないんだって思えました。
運転手さんありがとう。



流れを切るけど、良く日本の鉄道が云々って話が出るけど、こう言うのも
誇れるんだろうか・・・。

906 おさかなくわえた名無しさん sage 2006/04/14(金) 06:03:56 ID:YcAgw2uz
たった今、登戸駅を過ぎたJR南武線の中で流れた車内アナウンス

「えー、大変ご迷惑をおかけしております。
只今、この電車のすぐ横を、犬 が 並 走 し て お り ま す 。
このままスピードを上げますと犬を引いてしまう怖れがありますので、
ご迷惑ではありますが暫く徐行運転させていただきます」

数分後、
「ご協力ありがとうございました。
 犬は無事線路の外に出ました。
 ご協力ありがとうございました」

もう俺は一生南武線に付いて行くぜと思った。



912 おさかなくわえた名無しさん 2006/04/14(金) 19:56:27 ID:6hk1JHRC

>>906
数年前だが
「皆様右側をご覧ください、虹が出ております」
というのもあった。
車内がちょっとした観光バスにもなる南武線に萌え。


いや、自分は好きだけどw。



私は2歳の子を抱いて、ちらほら立っている人が居るくらいのバスに乗り込み、運転手さんの後ろ位に立った。
おばさんが「席どうぞ」と言ってくれたのだが、「すぐ降りますから(2駅)ありがとうございます」と断ると、
同時ぐらいに若いOLさんが席を立って「ココどうぞ」と言ってくれたので、譲ってもらった。
私が降りる時に、運転手さんが「席の譲り合いありがとうございました、大変運転し易うございました」と車内アナウンス。
なんだか恥ずかしいけど、ホンワカとしてしまった。




もう5年位前の話。
私達、平日の朝山手線をとめました。
その理由は、自分達の車両に急病人(若い兄ちゃん)が出たから。
原宿駅で駅員を呼ぼうとしたが、ホームには誰もいない。
仕方なく、兄ちゃんを介抱する人、ドア閉めを妨害して駅員が来るのを待つ人、
下の駅員詰所まで駆け下り駅員を呼ぶ人。
丁度中間の車両だったので、車掌は訳がわからず怒っていたが、兄ちゃん意識不明なので、
私達は必死だった。
で、駅員に何とか兄ちゃんを引き渡した後、電車は5分遅れで発車。
介抱していた奥さんは心配のあまり泣いていた。そしてそれを隣でなぐさめる女性・・・。
今ならボタン一つなんだろうけどね。あの時の連帯感は忘れられない。




クソ寒い冬の夜にバスターミナルでバスを待ってたわけよ。
俺以外にも20人くらいの人が、足踏みしながらね。寒いから。
いつもだったらすぐ来るんだけど、その日はぜんぜん来ない。
10分、15分経っても来ない。
んで、20分ぐらいしてやっと来たのよ。バスが。
みんな「ああ~よかった~」ってんで、安堵してバスに乗り込み始めたんだが、
突然運転手が、「すっすいません。間違いました。」って言うわけよ。
何?と思ったら、路線が違うのに俺らのところに来ちゃったわけよ。
運転手、必死。すいませんすいませんって謝ってる。
そしたらみんな。何一つ文句を言わずに降りていく。もちろん俺も。
しかも、自分が並んだ位置にきっかりと戻り、誰も割り込みしたりしない。超まじめ。
また寒いから足踏み繰り返して、黙ってバスを待つ。

なんだか俺、日本人に生まれてよかったなあと思いました。日本人好き。



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